【★１円スタート】(1702) アン女王 戴冠記念銀メダル MI-227-1 NGC VF35

【★スタート】(1702) アン女王 戴冠記念銀メダル MI-227-1 NGC VF35 鑑定番号：6062311020(クリックするとNGCの鑑定が表示されます。) 実際に発送される商品は、上記の鑑定番号です。 商品説明 ステュアート朝最後の君主として英国に君臨し、継嗣に恵まれなかったにもかかわらずイングランドのハノーヴァー朝の創設に繋がる重要な役割を果たしたアン女王。
当銀メダルは、その後の英国王室の繁栄の礎を築いた名君アン女王の世紀の戴冠式を祝して発行された歴史的遺産に他なりません。
1702年にロンドンのウェストミンスター寺院において挙行された女王の戴冠式は、ステュアート朝の最後を象徴するものであると同時に、その後現ウィンザー朝に至るまで300年以上にわたって受け継がれることになる新たな王位継承の始まりを告げるものでもありました。
英国に富と繁栄をもたらしたアン女王の戴冠を記念するこのメダルの表面には、在りし日の女王の威光を湛える堂々たる肖像が刻印されています。
無造作に束ねられた頭髪と緩やかな衣装は、生前の女王のありのままの姿を描写するばかりか、臣民の敬愛を一身に受ける一人の君主としての品格を感じさせるものです。
肖像の周囲には「神の恩寵によるグレートブリテン、フランス、およびアイルランドの女王」という意味のラテン語碑文がありますが、これは女王の強大なる王権を最大限アピールしています。
そして裏面には、ギリシャ神話の女神パラスの姿を描く非常に興味深い情景が繰り広げられており、双頭の怪物を退治し縦横無尽に活躍する女神の姿は、その治世下において数々の勝利を英国にもたらしたアン女王になぞらえているかのような錯覚を覚えます。
ちなみにパラスは古来、知恵・芸術・戦術の女神として知られ、ギリシャ神話の最高神ゼウスの頭から甲冑をつけたまま産まれたと伝えられている伝説上の存在です。
常に英国の国益を重視し、英国の対外的権威の向上に対する尽力を惜しまなかったアン女王を象徴するこの優れた意匠は、この戴冠記念の公式メダルの裏面にこそ相応しい題材であり、その後の英国の方向性を暗示するデザインとして英国史の一時代を完璧に要約しています。
戴冠式の公式メダルとして創造されたこの作品はその性質上1200枚、と発行枚数は比較的多く、入手し易いアンティーク・アニバーサリー・メダルの一つでもあります。
また両面の優れた意匠は、当時のロイヤルミントにて最高度のテクニックを披露した名匠ジョン・クロッカーが、才能の限りを尽くして創造した極め付きです。
18世紀初頭当時のロイヤルミントにおけるコイン・メダル鋳造技術がいかに高度な水準に達していたかを如実に物語る一例として注目に値する秀作ではないでしょうか。1707年、イングランドはジェームズ1世の時代以降宿願であったスコットランドとの連合王国を樹立します。
この故事にちなみ、その後の英国貨幣界ではアン女王の治世下に発行されたコイン・メダルの制作時期を二分化する傾向が生まれ、統合前に発行されたコイン・メダルを「プレ・ユニオン」、また統合後のそれを「ポスト・ユニオン」と呼ぶ習わしが誕生します。
そしてこのメダルは1702年に発行されたため「プレ・ユニオン」が該当します。
英国史の一大転換期に発行された当メダルは、300年以上前にアン女王が戴冠式を迎えた歴史的瞬間を両面に刻む英国アニバーサリー・メダルの代表格として、貨幣界において今後も長い生命を保って行くことでしょう。 商品仕様 ＜商品仕様＞ 発行年1702年 発行国イギリス 重量約15.5g 直径約35.5mm スラブケース




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